いいギターってなんだ??
どうも。
僕は趣味でエレキギターを弾いているのですが、実はギターにはたくさん種類があります。
種類によってもちろん見た目や音の特徴も変わり、形の変化によって演奏のしやすさも大きく違うため、ミュージシャンたちには必ずお気に入りのギターというものが存在します。
今日はいろんなギターの紹介と、お気に入りのギターの話をします。
ギターを選ぶポイントは、基本的に3つ!
- 音
- 見た目
- 弾きやすさ
それぞれのギターの違いを紹介していきます♪
もし、これからギターを弾く方がいれば、参考になれば嬉しいです。
- Les Paul (レスポール)
ギターと言われればコレが出てくる人が多いのでは?
レスポール・モデルと呼ばれるこのギターは、ブルースギタリストであるLes Paul(レス・ポール)さんとギブソン社が共同開発したギターであり、なんと1952年に誕生!今年で生産67年目に突入するロングセラー商品です。
ギターの名前にもなったレス・ポールさん(1915〜2009)
まだ世に出たてのレスポール・モデルを持って演奏しています⬇︎
音の特徴としては太くて甘い音。
と言われても正直意味わかんないですよね〜
どういう音かというと、低音が強く出て、高音は控えめ。
耳にキンキンくる感じがあまりない、大人〜なジャズっぽい音です。
この動画がわかりやすいと思います⬇︎
ここから小難しい話します!
音の解説についてなのでバンドマン以外はあまり食いつかない話だと思います〜
この音が出る理由として"質量"というものがキーワードとなります。
ギターは弦を振動させて音を出します。
エレキギターの場合はその弦の振動をマイクで拾っているわけですね。
が、弦と同時にボディ部分も共振し音色に影響を与えます。
そのとき共振するボディの質量が、大きいか小さいかは、音色にとって重要な要素なのです。
プリンの上のさくらんぼをイメージしてみてください。
これをギターに例えると、さくらんぼが揺れれば(振動すれば)音が出るとします。
さくらんぼを揺らしたいとき、お皿をどんなに動かしてもプリンが振動を流してさくらんぼはあまり揺れませんよね?
柔らかいものは振動を流す性質があります
そのため、さくらんぼを揺らすためには、土台をもっと固く・重いものに変える、つまり質量の大きな物の上に乗せる必要があります。
ギターの音も同じで、ボディの質量が大きいほど、弦の振動をピックアップ・マイクに伝えやすく、低音が出やすいと言えます。
小難しい話終わり!
ということで、太く甘い低音が出やすいこのレスポール・ギターはボディの質量が大きいという話でしたが
その分バカみたいに重いんです。マジで。
僕もレスポールを所有していますが、ライブ中重すぎてキレたことがあります。全ギタリストの肩こりの原因とも言えるでしょう。
また、近年ではGibson社はオートチューニングマシンも開発しており、ボタン1つでカンタンチューニングができる未来的なギターも発売しております!
しかし勝手にペグがウィーン!と動く様は結構カッコいいですね!
かつて虫取り少年だったことを思い出すシビれるデザイン
SGとは、ソリッド・ギター(アコギのように穴が空いてないギター)の略で、上記のレスポール・モデルの後継機種として発売されましたが、ギブソン社が独自に開発したモデルのため、レスポール氏の名前は残りませんでした。
後継機種ということで、レスポールの重さや弾きにくさを改善した薄型ボディとなっており、そのカブトムシみたいな形の"弾きやすさ"は定評があり、今でも数多くのファンがいます。
かっこいい………
また、ネックがボディに極力めり込まず接着されているため、ボディ側のネックでも弾きやすいというプレイアビリティに優れたギターとなっています。ハイポジションフレットの弾きやすさでこれに勝るギターは無いでしょう。
レスポールと比べるとネックのめり込み具合が一目瞭然。しかし、接着面積の少なさから耐久度は減少しています。ライブでギターを折っちゃうような罰当たりギタリストにはもってこいのギターですね。
音の特徴はレスポールと比べると高音が目立ち、低音が抑えられています。やはり薄型化による質量低下によるものだと思われます。
そしてボディの軽量化とネックの重量バランス変化から、ヘッド落ちという現象が起こります。
ずりっ。勝手に落ちます。
弾いてる間は常に手にギターを持ってるので特に問題ないですが、ライブのMC中にズリズリ落ちていくのはちょっとムカつきます。
- Telecaster(テレキャスター)
日本の若手バンドはだいたいこれ使ってる
こちらは楽器メーカーの老舗・Fender社が最初に開発したエレキギターで、エレキギター黎明期の当時としては革新的なアイデアがふんだんに取り入れられたギターでした。
このギターの登場を皮切りに、前述のレスポールやSGが開発されることとなります!
まさに時代を切り拓いたギターです。
当時ギターは職人が一つ一つ手作りで作っていたため、コストが高く、また生産に時間がかかりました。
このギターは、その弱点を克服し生産性の向上を図った工業的ギターとして成功したモデルです。
①ネックがボルト式になった!
従来、ネックとボディは接着剤でくっついていました。そのため、職人の精密な技術を要していましたが、テレキャスターはネックとボディを大胆にもネジで固定。
これにより生産のスピードアップと大量生産が可能となり、ネック単体での調整がしやすくなり、ネック破損の場合も部品取り替えで済むリカバリー能力が上がりました。
しかし、職人技がないということは決して悪いことばかりではありません。
逆を言えば誰にでも改造ができるということです。
自分好みのギターに成長させることはもちろん、エレキギターを自分で改造して"今までにない音"を作ったギターヒーローもたくさんいるので、可能性がとても含まれているとも言えますね♪
②加工を省いた無骨なデザイン
後述のストラトキャスターのボディ加工例。
ギターを抱えた時に演奏者の体に当たる部分が削られています。
対してテレキャスターを横から見た図。ボディ部分は削られておらず、フラットな面が出ています。
ギターを持ったときに体に当たる部分も曲面加工されておらず、長時間座って弾くとアバラが痛くなることがありますが、逆にこの無骨な感じが男らしくていい!という人も。
このデザインのおかげで製造時間を短縮しました。
その他さまざまなアイデアが施されていて、省工程・省コスト・大量生産向けのギターとなっており、肝心の音はというと、レスポールやSGと比べてかなり高音が目立ちます。
これはテレキャスター独特の"ジャキジャキ感"のある歯切れのいい音です。
また、ピックアップ・マイク(画像参照)がレスポールやSGとは異なる種類となっています。
このタイプはキラキラした高音を出す代わりにノイズが乗りやすくなっていますのでご注意を。
- Stratocaster(ストラトキャスター)
はい、来ました大本命。僕がこよなく愛するギター of ギター、それがストラトキャスターです。
エレキギターの中でも歴史は最も古く、神が作ったとされ、人類が誕生した頃には存在していたと言われています。
神は世界を6日で作り上げ、7日目に「どっちにする〜?✨」と悩んだと言われています。
その後、中世ヨーロッパの貴族イングウェイ・マルムスティーン伯爵により、
「一流のギタリストはストラトキャスターから火を出せる」
ということが発見されると、世界各地で燃え上がるストラトが続出しました。
「ワォ!マジで火が出たぜ!」
今や"神様"として扱われるジミ・ヘンドリクス氏もギターから火が出ることでお馴染みとなった。
また、有名人がSNSで不祥事などから叩かれることを炎上と言いますが、これは「まさかギターから火が出るなんて!」と世間から嘘つき呼ばわりされたイングウェイ伯爵の逸話から生まれた言葉です。
「ギターから火なんて出るわけがない!」と、当時物議を醸したイングウェイ伯爵の写真。トリック写真と疑われたが、この写真は本物である。
また、近代に入るとストラトキャスターから生命が芽吹くことも確認され、愛好家たちはストラトキャスターから生まれた動植物を飼育することを楽しみました。
なんとストラトに鉄道まで敷いてストラトに住んでいる人々の生活に革命を起こした。
そしてストラトの良さといえばなによりも万能性だと思います。
ロック・ジャズ・ポップ・メタル…様々なジャンルに対応できる柔軟な演奏性こそがストラトの強みであると考えます。
①深いカッタウェイによりハイポジションが弾きやすい!
レスポールやSG、テレキャスターとも比べてもカッタウェイの角度がきつく、手が深くまで入り込める構造となっているため、演奏性抜群!
ネックの根元の方でもガンガン弾ける
対してレスポール。弾きにくくてギタリストが泣いちゃってます。
②好きな音を5種類も選べる!
テレキャスターからピックアップ・マイクを一つ追加したことによって、組み合わせの幅が広がり音を5種類選択することができます!
これは他のギターにはない大きな特徴で、中でもハーフトーンは他の追随を許さないほど綺麗な音です。
こりゃあもうストラト買えば五本ギター買ったのと同じよ。
③ネックがやたらと頑丈!!
「ロックなんて野蛮よ!」
「ギターは不良の始まり!」
「バンドは乱暴者の集まり!」
近年ではかなりそのような声は減りましたが、以前はそう言った声も世の中に溢れていたそうです。
事実、当時流行のロック・ファッションは不良が先に取り入れました。
そのようなイメージを抱かせたのは、当時のパンクやロックのギタリスト達のパフォーマンスの影響もあると思われます。
パンクスやロックにおける精神性には、『自己改革』や『精神の解放』、『反骨精神と社会批判』といったものがあるように感じますが、
当時のギタリストたちは高ぶった感情や溜まったフラストレーションを破壊的な衝動で表現しました。
もちろんこの破壊活動は「表現」であり、人格や倫理とはなんら関係性のないものですが、新しい音楽が様々生まれてくる当時は受け入れられにくいものでもありました。
でもクラシックにも「ティンパニに突っ込む」と言った表現や
「指揮者が倒れる」といった表現があります。理解できないからと言って否定するのはナンセンス。
ですがご安心ください!
ストラトにはよく頑丈な木がネックに使用されています!
落としても投げても叩いても壊れない頑丈なギターならお子さんに持たせても大丈夫!
破壊衝動に襲われても壊せないのでお子様は改心するでしょう!
以上、いかがだったでしょうか?
ギター購入は是非ストラトを!
ストラトおじさんでした。
〜追伸〜